神奈川県鶴巻温泉「元湯陣屋


丹沢散策と広大な日本庭園と四季の料理の宿
神奈川県鶴巻温泉「元湯陣屋」

露天風呂(男)
 鎌倉の世に盛名を馳せた源頼朝の四天王のひとり、和田義盛の別邸跡地にある元湯陣屋。大正時代には、三井物産の奥座敷として始まり、終戦までは、平塚で栄えた火薬商や海軍将校が馬車で通うのが風物だったと言い、旅館になったのは大正末期。

 背後に丹沢山塊、前に花水川、伝統と歴史の重みのある、純和風旅館だ。宿泊客が到着したり、帰るときには、陣太鼓を打ち鳴らし邸内に鳴り響く。戦国の世を思わせる骨太いたたずまいと、雅な意匠。また毛利元就拝領の鎧をはじめ数々の武具刀剣類のコレクションも常時展示してある。

 丹沢山塊の地下深くから湧き出る湯は、カルシウム含有量世界一。イオンをたっぷり含み、飲用も可能。大浴場は、天窓から自然の柔らかい光が射し込み、大空を仰ぎ見る。女湯は、昔にタイムスリップしたような感覚に浸れる浮舟の間の露天風呂。
露天風呂(女)
陣太鼓
庭園

 豊かな樹木、広大な竹林。天然の起伏を生かした庭園を擁す、静寂の中に聞こえるのは清らかに流れるせせらぎ、踏みしめる玉砂利の音。春には満開の桜、夏は緑の高貴な香が漂い、蛍が飛び交う。秋には紅葉と虫の音。日本の自然が美しく息づく庭園で散歩も。敷地の入り口左手にある富月殿の庭園は、夜にもなると月光が池で反射し、幻想的な風景になる。またコンサートや会議などにも利用される。敷地内をずっと進むと、右手に散策路への入り口があり、うっそうとした竹林道がある。園・館内には宮崎映画にもなった、“トトロの楠の木”や“千と千尋…“の湯屋などのイメージの源流となった光景が多くある。

 日本庭園に囲まれた、黒光りする梁や柱が歴史を物語る、お狩場焼レストラン「源氏館」。アンドンや丸燈で日本情緒がいっぱいで、庭の池には錦鯉が優雅に泳ぐ姿が。

 季節が届けてくれる香りたかい旬の味。四季を味わう膳は、山菜、川魚、きのこや果実が中心で料理旅館ならではの豪華さ。

 対局の場の部屋は、碁将棋名人戦対局の場として、数々の名勝負の舞台となった。その客室は、源氏物語にちなんだ風雅な名を持ち家具調度のひとつひとつにも心をくばった格調高い純和風だ。

 なかでも皇室が利用した「松風」は、旧黒田藩邸の一部を移築した、歴史的な由緒ある座敷。

サンスポ.COM 2004/3/16
温泉データ
温泉・宿名  神奈川県鶴巻温泉「元湯陣屋」
陣屋
電 話  TEL:0463−77−1300
 FAX:0463−78−2808
住 所  〒257−0001
 神奈川県秦野市鶴巻北2−8−24
料 金  1泊2食付き 15,000円〜35,000円
 ※平日1人分
部屋数  9部屋
食 事  夕食は部屋、朝食は宴会場
チェック  IN 15:30 OUT 10:00
風 呂  露天2(男女別)
 内湯2(男女別)
 特別室は露天風呂付
泉 質  カルシウム泉
効 能  リュウマチ、神経痛、外傷、胃腸病(飲用)に効果
施 設  炭火焼レストラン源氏館、日本庭園、対局の場の部屋など
その他  −
簡単
データメモ
秘湯度★★★★、清潔度★★★、解放度★★、娯楽性★★★、眺 望★★
女性安心度★★★★、カップル★★★、家族★★★、お年寄り★★★★★
周辺観光  −
アクセス

 電車 ・小田急線鶴巻温泉駅下車徒歩5分
   ・東名厚木ICから国道246号へ向かい鶴巻温泉入り口から5分ほど



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